先進的な研究開発プロジェクト

Projects

もっと高く、もっと遠くへ。

進む道に悩んだら、
ワクワクするものを選んでほしい。

研究開発プログラム概要

Overview

宇宙インフラ工学研究室は、質量1kg程度のCubeSat衛星から100kg級の超小型人工衛星にいたるまで、これまでに約20機におよぶ人工衛星の研究開発と軌道上実証の実績を積み重ねてきています*。2025年1月1日に宇宙インフラ工学研究室として活動を開始して以降、将来の発展的な宇宙インフラの構築の実現を目指し、複数の宇宙機の研究開発プロジェクトから構成される研究開発プログラム構想 “SIEL GEMINI Research Program” を掲げ、長期的かつ連続的な宇宙開発・利用・探査に取り組んでいます。

この研究開発構想では、最先端軌道上サービス技術の軌道上実証に取り組む軌道上ロボティクス衛星プラットフォーム “CASTOR” と、それらの技術を活用した宇宙環境利用に取り組む軌道上サイエンス拠点プラットフォーム “POLLUX” の研究開発を両輪に、最先端研究開発と迅速な社会実装に取り組んで参ります。尚、CASTORとPOLLUXは双子座GEMINIの兄弟を代表する恒星であり、両プラットフォームの緊密な相互連携の重要性を示しています。また、CASTORは3組の連星から成る6重連星であり、複数の宇宙機が関与する軌道上サービスの様子を示しています。

* 前身の研究室の実績を含む

経済安全保障重要技術育成プログラム

K Program

経済安全保障重要技術育成プログラム

K Program

「衛星の寿命延長に資する燃料補給技術」に関する研究開発構想 - 非協力衛星への対象拡大を見据えた捕獲技術等の獲得” に、国内複数研究開発機関と協力して取り組んでいます。非協力衛星捕獲のための近傍接近技術、捕獲技術、そしてそれらの地上システム試験技術の研究開発が柱となっています。 “SIEL GEMINI Research Program” のCASTORプラットフォームを構成する重要技術としても位置付けられるものであり、燃料補給に限らず今後の軌道上サービス技術の基盤となる重要技術群の研究開発に取り組んでいます。

エレベーションスペース

ElevationSpace

株式会社ElevationSpace社との共同研究開発プロジェクト

ElevationSpace

株式会社ElevationSpaceは、当研究室における研究開発実績に基づき、東北大学発の宇宙スタートアップとして2021年2月3日に創業されました。宇宙インフラ工学研究室は株式会社ElevationSpaceとの共同研究として、宇宙環境利用・高頻度回収プラットフォーム技術の研究開発に取り組んでいます。小型宇宙システムの研究開発・システムインテグレーション、制御再突入のための軌道離脱技術、および大気圏再突入時の揚力誘導航法制御技術等の研究開発に取り組んでいます。

単独の人工衛星で完結するフリーフライヤー型プラットフォームや、国際宇宙ステーションISS等の宇宙拠点との連携に基づく、拠点連携型プラットフォームの研究開発など、幅広い研究開発に取り組んでいます。将来の幅広い有人宇宙活動の実現と、より積極的かつ高頻度な宇宙環境利用に基づく地上活動の発展に貢献したいと考えています。

超小型国際理学観測衛星 ライズサット

RISESAT

超小型国際理学観測衛星 ライズサット

RISESAT

超小型国際理学観測衛星ライズサット(RISESAT: Rapid International Scientific Experiment Satellite)は、当研究室が代表となり研究開発と軌道上実証に成功した代表的な国際超小型衛星プロジェクトです。RISESATは2010年に内閣府 最先端研究支援プログラム(FIRSTプログラム)において研究開発に着手した約60kgの超小型人工衛星であり、国内外10機関からの理工学実験装置を搭載しました。2019年にJAXA 革新的衛星技術実証プログラム1号機としてイプシロンロケット4号機で打ち上げられ、2023年3月の大気圏再突入までの約4年間、軌道上運用を行いました。

RISESAT衛星システムは、その名が示す通り様々なペイロード/搭載機器に柔軟に対応できる衛星バスシステムとして研究開発されたものであり、その後DIWATA衛星シリーズやALE衛星シリーズ、ELS-R衛星等の基盤システムとして活用されています。

その他のプロジェクト事例

List of Projects

宇宙インフラ工学研究室における超小型人工衛星の研究開発および軌道上実証を図に示します*。質量約1.33kg、寸法10cm立法を最小単位(1U: 1 Unit)とするCubeSat衛星や、Micro-satelliteと呼ばれる超小型人工衛星の研究開発実績を有しています。CubeSat衛星については、1U、2U、3U-CubeSatの研究開発実績を有しています。また、研究室単独としては約60kg、共同研究としては200kgを超える小型人工衛星の研究開発実績を有しています。

これらの実績の中には、世界で初めて国際宇宙ステーションISSから軌道投入されたCubeSat衛星 “RAIKO” や、同じく世界で初めてISSから軌道投入された50kg級超小型衛星”DIWATA-1″なども含まれています。また、これまでに約10機におよぶ国内外打上げロケットと軌道上放出の機会の利用実績を有しています。

* 前身の研究室の実績を含む

DIWATA-I/II
ALE-1/2/3
FREEDOM
RISING-2
他多数

人工衛星を打ち上げる日、
どんな自分になっているだろう。

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